順次公開していきます。
組織・事件・兵器など、第三次世界大戦をよりよく理解するための用語集です。
10式装甲歩行戦闘車
ひとまるしきそうこうほこうせんとうしゃ
Type 10 Armored Walking Combat Vehicle
ティーガー歩行戦闘車を三菱重工が電算機と兵装を日本仕様へ変更し、ライセンス生産したAWGS。
陸上自衛隊と日本外人部隊の機甲師団へ配備された。
設定上は『コンプリートファイル』からあったが、ゲームでは『ガングリフォンブレイズ』でやっと初登場した。
12式装甲歩行戦闘車
ひとにしきそうこうほこうせんとうしゃ
Type 12 Armored Walking Combat Vehicle
12式装甲歩行戦闘車改
ひとにしきそうこうほこうせんとうしゃかい
Type 12 Armored Walking Combat Vehicle Modified
12式装甲歩行戦闘車の発展型。エンジン出力、装甲、武装、火器管制装置を強化し、重量増加に対応して脚部と腕部の駆動系も改修した。2014年10月24日にロールアウトし、運用試験のため第501機動対戦車中隊へ配備された。
強化された腕部と火器管制装置により、改修型の12式120mm滑腔砲で従来より重い弾薬や近接信管付き榴弾を扱える。戦況が進むにつれ第501中隊から第502機動対戦車中隊、第504機動対戦車中隊に編入され、最前線を転戦した。
『ガングリフォンII』の主人公機。
12式装甲歩行車
じゅうにしきそうこうほこうしゃ
中国のAWGS。
設定資料の年表にのみ登場する謎のAWGS。日本の同年式機12式装甲歩行戦闘車とは異なると思われるが、詳細不明。
14式装甲歩行車
じゅうよんしきそうこうほこうしゃ
Type 14 Armored Walking Vehicle
ノリンコがベトナム・カンボジア国境のジャングルにおける対ゲリラ火力支援用として開発した6脚型AWGS。リットリオの歩行システムをコピーし、2014年から中国軍へ配備した。
装甲鋼板の全溶接車体にディーゼルエンジンを搭載する。主砲は米M198 155ミリ榴弾砲をコピーしたもので、射撃時には車体を固定する必要がある。
味方のやられ役で、ウランバートルとジャルタイにのみ登場する。ウランバートルでは自陣からどこかへ砲撃をしている様子が観察されるが、効いているのかどうかよくわからない。
90式戦車改
きゅうまるしきせんしゃかい
日本の90式戦車の改修型。2009年から施された近代化改修で、主砲を従来の44口径120ミリ滑腔砲から、砲身を1.3メートル延長した55口径・11メガジュール級の新型砲へ換装し、攻撃力を高めた。さらに、砲塔と車体の前面を中心に約10トンの新型複合増加装甲を装着し、防御力を強化した。重量増加には全転輪を外装式油気圧サスペンションへ改めて対応している。
1のオープニングに登場し華々しく散る。1、2でゲームに登場するのは通常の90式で、ゲーム画面に現れるのはブレイズになってからである。
9式装甲歩行戦闘車
きゅうしきそうこうほこうせんとうしゃ
Type 9 Armored Walking Combat Vehicle
自衛隊のSHプロジェクトで採用された第1世代の2脚型AWGS。アメリカ軍の競作で不採用となったキャデラック・ゲージ案を小松製作所が国産部品へ換装・改良した機体。2010年から日本外人部隊の機甲偵察中隊や空中強襲普通科連隊へ配備された。
アルミ装甲材と複合装甲を用いる全溶接構造で、ロータリーディーゼルターボで発電し、電気駆動で動作する。固定武装はなく、低反動型120ミリ滑腔砲、KEM、GAU-8A 30ミリガトリング砲などを任務に応じて装備できる。
味方として登場するが、ハリコフ面でカシワギ搭乗機が開幕早々爆散することでやられ役の印象が強い。ブレイズでは自機としても使えるようになり、玄人好みの遠距離兵器を持つことで人気が高い。
AFTA
アフタ
アメリカ自由貿易協定を参照。
AH-64Dロングボウ・アパッチ
エーエイチろくじゅうよんディーロングボウアパッチ
AH-64D Apache Longbow
AH-64アパッチ攻撃ヘリコプターの全天候戦闘能力を強化した型。ローター上のミリ波レーダーで複数目標を捜索し、ロングボウ・ヘルファイア対戦車ミサイルなどを運用する。
敵キャラとしてプレイヤーを翻弄する名脇役。2では僚機として登場するだけでなく、サバイバルモード(または裏技)で自機としても使えるようになった。
An-225ムリヤ
エーエヌにひゃくにじゅうごムリヤ
Ан-225 «Мрія» (An-225 Mriya)
アントノフ設計局がソ連の宇宙往還機ブラン輸送用に開発した超大型輸送機。「ムリヤ」はウクライナ語で「夢」の意。BMX歩行戦闘車やヤークトパンター歩行戦闘車などの空中輸送に用いられる。
1では万里の長城戦でヤークトパンターを運んでくるために雲の中から現れるのが印象的な機体。ちなみに無敵のようである。2ではあちこちで登場し、撃墜もできるようになった。特にサバイバルモードでは無限に湧いてくるため、おなじみ感が強い。
APC
エーピーシー
アジア太平洋共同体を参照。
Autruche
オートルーシュ
オートルーシュを参照。
AWGS
エーダブリュージーエス
Armored Walking Gun System
① アメリカ陸軍が2007年に開始した「装甲歩行砲システム」計画、ならびに同計画で開発・採用された兵器システム。民生用の荷役・土木用歩行機械を、装甲車や戦車では進入できない不整地で行動する射撃プラットフォームへ転用する構想であった。競作の結果、2脚型のM16 2脚歩行戦闘車と4脚型のM15ランドクラブが採用された。資料の語法からは、AWGSを計画名であると同時に、M8 AGSにおけるAGSのような、M15・M16へ与えられたシステム名・兵器種別名と読むこともできる。
② ①の採用後、各国が同種の兵器を開発したことで一般名詞化した、脚による不整地踏破能力を持つ装甲歩行兵器の総称。この意味ではアメリカ製のM15・M16だけでなく、日本、ドイツ、ロシア、中国などの2脚型・多脚型もAWGSに含まれる。第1世代は不整地用の射撃プラットフォームとして発達し、のちにHIGH-MACSのような3次元機動型へ進化した。
AWGSプロジェクト
エーダブリュージーエスプロジェクト
アメリカ軍が2007年10月に開始した、世界初の装甲歩行砲システム開発計画。民生用の歩行機械の技術を軍事転用し、岩や瓦礫、市街地の狭い路地、森林など、従来の装甲車両が進入しにくい地形で行動できる射撃プラットフォームを得ることが目的だった。
2脚型と4脚型を競作に参加させ、2008年7月から公式試験を実施した。2009年7月、2脚型にはユナイテッド・ディフェンス/LP社とヴィッカースの機体、4脚型にはジェネラル・ダイナミクスの機体が選定され、それぞれM16 2脚歩行戦闘車とM15ランドクラブとして制式化された。
BMX-30高射機関砲
ビーエムエックスさんじゅうこうしゃきかんほう
BMX歩行戦闘車を基礎に、シャバリン設計局がロシア空挺師団の高射部隊用として開発した対空型AWGS。砲塔上部に索敵レーダーと追尾レーダーを分離して搭載し、重量増加を抑えるため、BMXにあった前面のリアクティブアーマーは省かれた。
3000メートル以内ではZSU-30ガトリング砲、それより遠い目標には2基の連装対空ミサイルランチャーを使用する。BMXとともに空挺降下し、降下部隊へ随伴できる防空火力として運用された。
上記は資料通りの記載だが、若干怪しげなところがある。「ZSU-30」はツングースカの初期名称なので、機関砲の名称ではないはずである。
BMX歩行戦闘車
ビーエムエックスほこうせんとうしゃ
シャバリン設計局がロシア陸軍向けに開発した小型・軽量の2脚型AWGS。空挺作戦を考慮したアルミ合金製車体を持ち、前面には防御力を補うリアクティブアーマーを装着する。2012年からロシア軍へ配備された。
2基の小型空冷ディーゼルエンジンで油圧アクチュエーターを駆動し、腕部は弾薬装填などの作業と歩行時の姿勢制御を兼ねる。主武装はZSU-30ガトリング砲、副武装は4連装KEMランチャーである。派生型にBMX-30高射機関砲があり、また、中国の13式装甲歩行車は本機のコピー品。
ロシア語には「X」というアルファベットはないはずなので、まず名称からして本当はどう読めばいいのかわからないというところがある。キリル文字には「Х」という文字もあるが、「ハー」のような発音で、英語ではたいてい「Kh」で転写される。
ゲームでは雑魚敵として序盤に登場する。特に1のBMXは移動速度も極めて遅い。ブレイズではリストラされてしまった。
C-17グローブマスターIII
シーじゅうななグローブマスタースリー
C-17 Globemaster III
アメリカ製の大型軍用輸送機。短い滑走路でも離陸できるSTOL性に優れる。HIGH-MACSの輸送と空中投下にも使われている。
1、2ともミッション1で空挺降下するときにお世話になる。と思いきや、2ではカシワギが操縦していたらしく、プレイヤー機が降下した直後に撃墜される羽目になっている。また、言わずもがな連雲港では護衛対象として搭乗。輸送期らしからぬ硬さでATM/SAMの連射にもそこそこ耐えるが、誰でも一度はタキシング中に撃破されるC-17を見ているはずである。ブレイズではギリシャステージに米軍の到着を告げる先触れのような形で現れるものの、中から誰が降下してくるわけでもないのは拍子抜け。
CH-47チヌーク
シーエイチよんじゅうななチヌーク
CH-47 Chinook
前後にタンデムローターを備える大型輸送ヘリコプター。
ガングリフォン最大の特長とさえ思われる補給ヘリコプターとして登場。守ってやらないと撃ち落とされたりするので意外と気が抜けない。補給ヘリの登場しないブレイズでは、ウクライナステージで民間人救出に当たる輸送部隊「クレイドル」として登場。4機編隊で戦場を突っ切るさまは勇壮である。
CH-53シー・スタリオン
シーエイチごじゅうさんシースタリオン
CH-53 Sea Stallion
シコルスキーが開発した大型輸送ヘリコプター。
1ではキエフに登場し、敵陣から飛び立つが、いかんせん夜間なのでほとんどその姿は見えず、地味な役回りであった。いっぽう2ではシジバラーニで民間人の救出という大役を与えられた。護衛対象であるが、なかなか頑丈である。
F-117Aブラックジェット
エフひゃくじゅうななブラックジェット
F-117A Nighthawk
レーダー反射を抑える外形と材料を用いたアメリカのステルス攻撃機。
対米軍戦で、ステージを横切っては爆弾を落としていく。レーダーにはばっちり写っている。
GAU-8
ジーエーユーエイト
GAU-8/A Avenger
30ミリ7砲身ガトリング砲。GAU-8Aは9式装甲歩行戦闘車、パンター歩行戦闘車が装備する。HIGH-MACSには改良型のGAU-8Bが搭載され、毎分約4200発の発射速度と、同口径の攻撃ヘリコプター用機関砲を上回る威力を持つ。
現実のGAU-8/A「アヴェンジャー」は、ジェネラル・エレクトリックがA-X近接航空支援機計画のために開発したガトリング砲である。1974年にA-10試作機で飛行射撃試験を開始し、量産型A-10の固定武装となった。
極めて連射速度が速いので、動画などで発射音を聞くと「ブウウン……」のような感じに聞こえる。ゲーム中の「MG」はそのような音ではなく、GAU-8ではなさそうに思われる。
GAU-13
ジーエーユーじゅうさん
GAU-13/A
ノリンコがデッドコピーして13式装甲歩行車に搭載する主武装の原型となった、30ミリ4砲身ガトリング砲。。
現実のGAU-13/Aは、GAU-8/Aの30ミリ弾と機構を利用しながら4砲身化・空気圧駆動化した軽量ガトリング砲。これをコアとするGPU-5/A機関砲ポッドはF-16に搭載された。
HIGH-MACS
ハイマックス
High Mobility Armored Combat System
①「高機動装甲戦闘システム」の意。MDM社が命名し、開発した第2世代装甲歩行兵器。ガスタービン発電と電動アクチュエーターを用いる2脚型AWGSで、足底タイヤによるローラーダッシュと、新型エンジンホワイトホールの推力を脚力に組み合わせた3次元機動を行う。日本では12式装甲歩行戦闘車、アメリカではVW-1として制式化された。全天候センサー、ステルス性、30ミリガトリング砲、KEMなどを備え、攻撃ヘリコプターの機動力と戦車に近い火力・戦場支配力を一つの地上兵器へまとめた。
②ヤークトパンターなどを含む、第2世代装甲歩行兵器全般の通称。
①は言わずとしれたゲームの主人公機であり、かつ最大のライバル敵。ゲーム中でヤークトパンターが「敵HIGH-MACS」などと扱われるのは②の用法。「空飛ぶ戦車」などとも言われがちだが、装甲能力は遠く及ばず、運用形態も戦車とは異なる(日米ともに攻撃ヘリの後継として扱われる)ので、あまりふさわしい形容ではないのではないか。『ガングリフォンII』では僚機としても活躍してくれて大変頼もしくなった。
HIGH-MACS計画
ハイマックスけいかく
MDM社が第2世代の装甲歩行戦闘車を開発するため、2009年12月に概念設計、2010年8月に本格始動した独自計画。ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー掲載論文が掲げた、攻撃ヘリコプターの機動力と戦車の戦場支配力を併せ持つ兵器という課題への回答として構想された。
計画は2011年4月に自衛隊の公式計画へ格上げされ、日米共同開発、試作機の歩行・飛行・実戦配備試験を経て、日本の12式装甲歩行戦闘車とアメリカのVW-1を生んだ。
IMR-X歩行戦闘工兵車
アイエムアールエックスほこうせんとうこうへいしゃ
2011年からロシア陸軍へ配備されたAWGS。2015年のスエズ運河攻防戦では北アフリカ軍団の機甲工兵器材中隊が投入し、APC軍陣地へ向けてモグラのように塹壕を掘り進んで接近し、ティーガーやリットリオの進路を切り開いた。ミサイル装備型のIMR-XGも存在する。
ゲーム中には登場せず、資料にのみ存在が見えるAWGS。例によって「X」がロシア語なのかは不明。一部資料では「IMR-W(G)」となっているが、誤記であろう。
JDW
ジェイディーダブリュー
ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリーを参照。
JPN.F.L.
ジェイピーエヌエフエル
日本外人部隊を参照。
Ka-50ホーカム
ケーエーごじゅうホーカム
Ка-50 (Ka-50)
ロシアの単座式攻撃ヘリコプター。上下二組の反転式ローターを備え、30ミリ機関砲と対戦車ミサイルなどを運用する。
作中では敵のヘリとして登場する。ハリコフでは駐機から離陸までをじっくり見られる。2ではサバイバルモード(と裏技)で使用可能。移動速度が速く武装も強力で、ゲーム内最強の機体との呼び声も高い。
KEM
ケーイーエム
Kinetic Energy Missile
高速の弾体を目標へ直撃させ、その運動エネルギーで装甲を貫徹する対戦車ミサイルの類型。通常の対戦車ミサイルのように弾頭の化学エネルギーへ依存しないため、複合装甲に対して有効とされる。21世紀の戦場では大型対戦車ミサイル一般がこの方式へ移行しており、②の米軍製KEMのほか、長射程型L-KEM、PEU軍のAT-25ストライク、およびそのコピー品であるHJ13紅竜などもこの類型。
英語では「ケム」と呼ぶような気がするが、とりあえずアルファベット読みを当てた。「21世紀の戦場では大型対戦車ミサイル一般がこの方式へ移行しており」と書いたのはあくまで作中の設定である。
LOSAT
ロサット
Line-of-Sight Anti-Tank
アメリカで開発された、KEMを用いる対戦車ミサイル・システム。直径16.2センチメートル、全長2.85メートル、重量77キログラムの弾体を秒速1500メートル以上まで加速し、約3000メートルから主力戦車を正面撃破できる。M12 LOSATに搭載されるほか、M16 2脚歩行戦闘車、9式装甲歩行戦闘車、HIGH-MACSなどが携行する。
史実では、発注がキャンセルされた。
M12LOSAT
エムじゅうにロサット
M15A1シー・クラブ
エムじゅうごエーワンシークラブ
M15A1 Sea Crab
M15ランドクラブ
エムじゅうごランドクラブ
M15 Land Crab
ジェネラル・ダイナミクス(GD)社がアメリカ陸軍のAWGS計画の競作向けに開発した、多脚型装甲歩行兵器。カニに似た4脚の外形からランドクラブ(陸蟹)と命名され、不整地踏破能力を持つ安定した射撃プラットフォームとして採用された。
腕部と脚部は小型ロータリーエンジンで駆動し、主武装に低反動型140ミリ滑腔砲、副武装に長射程L-KEM 2発を搭載する。M12 LOSAT対戦車車両を更新して対戦車小隊へ配備された。攻撃能力を高めたM19、海兵隊型M15A1などの派生型も多い。
設定上は非常に重要な位置づけだが、より強力なM19が登場することもあり、作中ではどちらかと言うとやられ役に近い。マニピュレータに保持したドーザーブレードが非常に印象的である。設定画からすると、ティーガーとは異なり固定砲塔のように思われる。実際、1のゲーム中では正面にしか砲を向けておらず、そのために射角が取れていない。2ではあまり気にせず砲塔を回しており、脚部とがっつり干渉している。
M16 2脚歩行戦闘車
エムじゅうろくにきゃくほこうせんとうしゃ
M16 2-leg Walking Combat Vehicle
ユナイテッド・ディフェンスLP社とヴィッカース社が開発した2脚型装甲歩行兵器。アメリカ陸軍のAWGS計画の競作で採用され、M2A3ブラッドレーの後継として機械化歩兵部隊へ配備された。
ディーゼル発電機と電動アクチュエーターを組み合わせた駆動系を採用し、2本のマニピュレーターで120ミリ低反動滑腔砲、KEM、30ミリガトリング砲などを持ち替えられる。頭部には固定式20ミリ機関砲を備え、任務に応じてモジュラー装甲を選択する。装輪高機動型のM16A1も存在する。
設定上は非常に重要な位置づけだが、やはり作中ではやられ役感がある。1では砲の保持に両腕を使っており、見た目の説得力が高い。M16は1のみ、M16A1は2のみ登場する。ペットネームはないようだ。
M19A1ブルータルクラブII
エムじゅうきゅうエーワンブルータルクラブツー
M19A1 Brutal Crab II
M19ブルータルクラブの4脚にコンバットタイヤを装着した高機動型。歩行による不整地踏破能力に装輪での高速移動を加え、固定砲塔式のM15・M19系列が苦手とした迅速な旋回と移動目標への追随を改善した。
機動力確保のため装甲はM19より若干軽減されたが、40ミリ機関砲、25ミリガトリング砲、主砲を組み合わせる強力な火力は維持されている。
GGプレイヤーが「暴れ蟹」とか「蟹」と言ったらまずこれ。作中では強敵として登場。車高が低いのでVW-1より手強いかもしれない。ウェイファンで高速機動する蟹に泣かされた人は少なくないであろう。2のサバイバルモード(と裏技)では自機としても使える。なお、愛称は「ブルータルクラブ」(次項)ではなく「ブルータルクラブII」が正式である。
M19ブルータルクラブ
エムじゅうきゅうブルータルクラブ
M19 Brutal Crab
M15ランドクラブの火力と防御力を強化したジェネラル・ダイナミクス社製4脚型AWGS。車体全面へカーボンファイバー系の複合装甲を追加し、右腕に40ミリL/70機関砲、左腕に25ミリGAU-12Uガトリング砲を搭載した。名前の意味は「狂暴な蟹」。
通常の装甲目標には機関砲を使い、主砲弾を主力戦車との正面戦闘へ温存できる。M15のドーザーブレードを廃止したため、武装と装甲の増加に対する重量増は約2トンに抑えられた。高機動型のM19A1ブルータルクラブIIが存在する。
MDM社
エムディーエムしゃ
McDonnell Douglas Mitsubishi
アメリカのマグダネル・ダグラス社と日本の三菱重工が設立した合弁軍需企業。2002年に設立され、国境を越えた産軍複合体として注目された。
自衛隊のSHプロジェクトでは試作機が競作で敗北したが、装甲歩行兵器の研究を継続した。その後3次元機動可能なHIGH-MACSを開発し、日米で採用にこぎつけた。沖縄に研究所がある。
2のエクササイズモードの初級ステージは、MDM社の沖縄研究所、という位置付けである。一般に、表記は「マクダネル・ダグラス」あるいは「マクドネル・ダグラス」が多いように思うが、ここでは資料にならった。
OAU
オーエーユー
アフリカ統一機構を参照。
PEU
ピーイーユー
汎ヨーロッパ連合を参照。
SHプロジェクト
エスエイチプロジェクト
防衛庁が2008年に開始した、日本初のAWGS開発計画。「SH」は「装甲」と「歩行」の頭文字を取ったコードネームで、アメリカのAWGSプロジェクトと同様、複数企業による競作方式が採られた。随意契約がふつうの日本の兵器開発では異例のことであったが、全く新しいジャンルの兵器であるAWGS開発のリスクを抑えるためにこの方式となった。
2009年4月から一次試作車の公式試験を行い、小松製作所/キャデラック・ゲージ社の2脚型(9式装甲歩行戦闘車)と、三菱重工/GM社/クラウス・マッファイ社の4脚型(10式装甲歩行戦闘車)を採用した。一方、競作に参加していたものの敗れたMDM社案は、後のHIGH-MACSへ発展することになる。
V-22オスプレイ
ブイにじゅうにオスプレイ
V-22 Osprey
主翼端の回転翼とエンジンを傾け、ヘリコプターの垂直離着陸能力と固定翼機の巡航性能を両立させたティルトローター機。
ウェイファンに登場する。米軍の陣地に駐機しており、放っておくと離陸して飛び去っていく。ローターは離陸時には上を向いているが、徐々に水平に移行し、「ティルト(=傾き)ローター」の名前通りの動きがしっかり再現されているのは注目に値する。ミッションの目的には一切関係なく、いかにもスタッフが趣味で入れたという感が強い。
VW-1
ブイダブリューワン
アメリカ陸軍が制式採用したHIGH-MACSの名称。VWはVTOL(垂直離着陸)とWalk(歩行)の頭文字に由来する。状況が日本ほど緊迫していなかったため、12式装甲歩行戦闘車よりも時間を取って開発され、2013年7月に制式化された。基本性能は12式と共通するが、装備には一部差がある。
機甲師団・機械化歩兵師団の航空旅団、第82空挺師団、第101空中突撃師団などへ配備され、攻撃ヘリコプターの代替として対戦車攻撃、偵察、警戒、空挺・ヘリボーン部隊への継続的な火力支援を担った。
ゲーム終盤で満を持して登場するライバル機。……なのだが、ブルータルクラブIIのほうが難敵かもしれない。HIGH-MACSだけあってジャンプもするため、撃ち込んだATMを(たまたまタイミングが合って?)跳躍で回避されたときの衝撃は大きい。ブレイズのケープカナベラルにも登場するが、狭い基地敷地内でちょこまかと走るだけで、いまひとつ能力を発揮させてもらえていない感がある。